世界初の成体Tレックス連続足跡化石、米博物館で公開へ 高校教師が発見

太古の水辺の湿った地面に続く、大型肉食恐竜の巨大な三本指の連続した足跡化石の科学的イラスト
AI生成イメージ(概念図)
科学報道記事

米デンバー自然科学博物館で、世界初となる成体Tレックスの連続足跡化石が公開へ。高校教師が発見した約6650万年前の痕跡から、当時の歩行速度なども判明した。

3 POINTS
●米高校の理科教師がノースダコタ州で世界初となる成体Tレックスの連続足跡(トラックウェイ)を発見
●約6650万年前の痕跡から歩幅約4m、歩行速度は時速約5.6〜7.2kmと推定され、ゆったり歩いていた様子が判明
●化石はヘリコプターで運ばれ、一部がデンバー自然科学博物館で公開されるほかデジタルモデルも作成
時速約5.6〜7.2km
推定歩行速度(3.5〜4.5mph)
約4m
推定歩幅(約13フィート)
2000ポンド超
足跡化石1個あたりの重量(約900kg超)

米国のデンバー自然科学博物館は、世界で唯一確認されている成体ティラノサウルス・レックス(Tレックス)の連続した足跡(トラックウェイ)の化石を公開する。10月28日に足跡の1つがお披露目され、30日から年末まで一部が一般展示される予定だ。

この化石は、コロラド州の高校で理科を教えるケント・ハプス氏が前年夏、ノースダコタ州のバッドランズを探索中に発見した。研究者によると、成体Tレックスの連続した足跡の報告は世界初だという。これまでTレックスのものとされる足跡は、モンタナ州とニューメキシコ州で単独のものが各1点確認されているにとどまっていた。

骨の化石とは異なり、一連の足跡は生前の行動を推測する手がかりとなる。同博物館の化石処理担当者によると、約6650万年前に残された痕跡から、歩幅は約13フィート(約4メートル)、歩行速度は時速3.5〜4.5マイル(約5.6〜7.2キロメートル)と推定された。体重約1万8000ポンド(約8.1トン)の巨体に対して移動速度は速くなく、水辺をゆったりと歩いていた様子がうかがえるという。

発掘作業には研究者のほか、200人以上のボランティアやインターンが参加した。足跡は石膏で保護されたのち、1個あたり2000ポンド(約900キログラム)を超える化石がヘリコプターで現場から吊り上げられて運ばれた。なお、将来の新たな技術による調査に備え、現場には足跡のうち2つが意図的に地中に残された。

同博物館はトラックウェイ全体のデジタルモデルも作成しており、実物大の3Dプリントによる再現も可能としている。

TAKEAWAY
世界初となる成体Tレックスの連続足跡化石が米博物館で公開。生前の歩行速度などの行動が初めて具体的に推定されました。
情報源: 元記事を確認
cbsnews.com