ラボ自動化ロボットの米Opentrons、シリーズEで4000万ドルを調達

透明な筐体の中で電動ピペットがマイクロプレート間の液体を自動で分注する卓上型実験ロボットのイラスト
AI生成イメージ(概念図)
ビジネス報道記事

研究室の卓上型ロボットを展開する米Opentronsが、ロボティクスやAI基盤ツールの拡充に向けてシリーズEで4000万ドルを調達した。

4000万ドル
シリーズEでの調達額
1万1000台以上
世界各地への累計導入台数
80カ国以上
ロボットが導入されている国数
90%
世界製薬大手トップ20社における利用率
3 POINTS
●米OpentronsがシリーズEで4000万ドルを調達し、ロボティクスやAIソフトウェアを拡充へ
●上位機種Flexと普及機OT-2を展開し、PCRやDNA抽出など反復的な実験作業を自動化
●すでに80カ国以上で1万1000台以上が導入され、大手製薬トップ20の90%で利用

実験室の自動化ロボットを手がける米Opentrons Labworksは、ロボティクスやソフトウェア、データ基盤ツールの拡張に向け、シリーズEラウンドで4000万ドルを調達した。ヘルスケア分野の投資会社Avegoが主導し、BroadOak Capital Partnersが参加した。

2014年設立の同社は、研究室向けの卓上型ロボットや、サンプルの前処理など反復作業を自動化するAIソフトウェアを展開する。ロボットは透明な筐体内に備えた電動ピペットで微量の液体を移動させる構造を持ち、DNA抽出やPCR、タンパク質精製、ELISA法による抗体検査といった一般的な用途に対応する。

製品ラインアップは「Flex」と「OT-2」の2種類。上位モデルのFlexはより多くのサンプルを同時に処理でき、オプションのロボットグリッパーでプレートを搬送することで、人手を介さない実験工程を実現する。一方のOT-2は、定型的なピペット作業の自動化に特化した小型かつ低価格のモデルとなる。

Opentronsによると、AIモデルによって研究手法が進化する一方、物理的な実験作業が研究全体のボトルネックになっているという。同社CEOのジェームズ・アトウッド氏は「多くの科学者がロボットでも可能な手作業に時間を費やしている。その時間を新たな発見へと還元することこそが科学における最大の機会だ」と述べ、あらゆる研究室が自動化を導入し、AIが直接実験を行える環境を整えたと語る。

同社のロボットは現在、80カ国以上の研究室に1万1000台以上導入されており、グローバル製薬大手上位20社のうち90%で利用されている。今後はスマートな実験機器を通じてフィジカルAIとロボティクスを大規模に融合させ、自律的な科学研究の実現を目指す。

TAKEAWAY
Opentronsは調達資金でハードとAIソフトを強化し、人手を介さない自律的な実験プロセスの確立を加速させます。
情報源: 元記事を確認
siliconangle.com