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ヘルス報道記事
米FDAが初のmRNAインフルエンザワクチンを承認。迅速な製造により流行株の選定を直前まで引き付けられるのが特徴です。
50歳以上
mRNAワクチンの接種対象年齢
約6カ月前
従来の鶏卵等による製造での流行株選定時期
1万3000カ所以上
モデルナによる米国内の取扱拠点数
3 POINTS
●米FDAがインフルエンザワクチンとして初となるmRNA技術採用の「mFlusiva」を承認
●対象は50歳以上で、製造元のモデルナによると米国内1万3000カ所以上で提供開始
●従来の鶏卵培養と比べ製造が速く、流行直前のウイルス変異に合わせた株選定が可能に
WHY IT MATTERS
インフルエンザウイルスは変異が速く、従来の約6カ月前の株選定では流行株とのズレが生じる課題がありました。mRNA技術により製造期間を短縮できれば、直前の変異に合わせた迅速なワクチン供給が可能になり、予防効果の向上が期待されます。
米食品医薬品局(FDA)は、mRNA技術を用いた新たなインフルエンザワクチン「mFlusiva」を承認した。ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院のカウサル・タラート氏によると、インフルエンザワクチンへのmRNA技術の採用は初となる。
対象は50歳以上で、注射により接種する。新型コロナウイルスワクチンで用いられた技術を応用しており、ウイルスの遺伝情報の一部を取り入れることで細胞にウイルスのタンパク質を作らせ、免疫反応を引き出す仕組みだ。
従来のワクチンは鶏卵や細胞でウイルスを培養するため、流行株の選定を接種の約6カ月前に行う必要があった。これに対し、mRNAワクチンは迅速に製造できるため、変異を続けるウイルスに対して流行シーズンの開始により近い時期に株を選定できる利点がある。
製造元のモデルナによると、米国内の薬局チェーンなど1万3000カ所以上で取り扱いが始まっている。
米国では年齢に応じて従来の各種ワクチンも引き続き利用可能だ。生後6カ月以上向けの標準用量や鶏卵不使用の細胞培養ワクチン、9歳以上向けの組換えワクチンのほか、2歳から49歳向けには点鼻スプレー型の「フルミスト」などが提供されている。タラート氏によると、65歳以上向けには高用量ワクチンやアジュバント添加ワクチン、mRNAワクチンといった複数の選択肢が用意されている。
米国のインフルエンザシーズンは通常10月に本格化し、12月から2月にかけてピークを迎える傾向がある。複数の医療団体は、重症化を防ぐ最善の手段としてワクチン接種を挙げている。
TAKEAWAY
mRNA技術のインフルエンザワクチンが実用化され、50歳以上の選択肢が拡大。変異に迅速対応できる新たな予防手段として注目されます。