MongoDB、「MongoDB 9.0」とAIエージェント運用基盤を発表 Cognitionとの提携も公表

クラウドデータベースと計算・ストレージの分離構造、AIデータ処理の流れを表現した概念イメージ
AI生成イメージ(説明図)
AI・テクノロジー報道記事

MongoDBが基幹DBの最新版「9.0」やAIエージェント運用基盤、コンピュート分離オプションを発表。Cognitionとの移行連携も公表しました。

3 POINTS
●「MongoDB 9.0」の提供を開始し、旧バージョン比較で検索クエリ最大35%高速化などを実現
●コンピュートとストレージを分離する「Atlas Infinite」や、AIエージェント基盤「Atlas Agent Engine」を公開
●Cognitionの自律型AI「Devin」と連携し、レガシーデータベースからの移行支援ツールを提供
最大35%
MongoDB 8.0比での検索クエリ高速化
最大2倍
MongoDB 8.0比での大規模インスタンススループット
189%
社内テストにおけるAtlas Core比のコストあたりスループット向上

米MongoDBは2026年9月29日、主力データベースの最新版「MongoDB 9.0」の一般提供を開始した。あわせて、クラウドデータベース「MongoDB Atlas」向けの新オプション「Atlas Infinite」と、AIエージェント運用基盤「Atlas Agent Engine」をパブリックプレビューとして発表。さらに、自律型AIソフトウェアエンジニア「Devin」を開発する米Cognitionとの提携も公表した。

一般提供が始まった「MongoDB 9.0」は、現代のAIアプリケーションの要求に応える性能向上が図られている。同社によると、2年前に提供されたバージョン8.0と比較して検索クエリ(find-one)が最大35%、更新クエリ(update-one)が最大30%高速化したほか、大規模インスタンスで最大2倍のスループット、トランザクション処理で最大20%高いスループットを達成した。機密データを扱う用途向けのクエリ可能暗号化機能も強化されている。

クラウド向けの新オプション「Atlas Infinite」は、コンピュートとストレージを分離し、それぞれを個別に拡張できる構造を採用した。AIエージェントが引き起こす急激な負荷変動などに対応する。従来の構成(「Atlas Core」に改称)と比較した社内テストでは、入出力負荷の高いワークロードにおいてコストあたりのスループットが189%向上したとしている。

新設された「Atlas Agent Engine」は、実運用環境におけるAIエージェントの構築、展開、拡張、ガバナンスを支援する統合レイヤーだ。概念実証(PoC)から実運用への移行で課題となりやすいデータ取得や永続メモリ、セキュリティの管理を一元化する。同基盤には、MongoDBが2025年2月に買収したVoyage AIのエンベディングおよびリランキングモデル技術が組み込まれている。

また、レガシーデータベースからの移行を加速させるため、Cognitionと連携した「Devin for MongoDB Modernizations」の提供も開始した。Devinの自動コーディング機能とMongoDBの移行支援ツールを連携させ、既存コードの改修とデータ移行の自動化を図る。

なお同社では、一連の発表前日となる9月28日に、2025年11月初頭に就任したチランタン・“CJ”・デサイ社長兼CEOが辞任し、Metaへ移籍することが明らかになったばかりだった。

TAKEAWAY
MongoDBはAIアプリケーション対応を強化し、実行基盤から移行支援まで網羅するエコシステム構築を進めています。
情報源: 元記事を確認
crn.com