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KPMGがAIネイティブ事業を社内育成する新組織「CT&I」を設立。若手主導の独立スタートアップ形式で迅速な製品開発と人材育成を進める。
大手プロフェッショナルサービスファームのKPMGは、社内でAIネイティブ事業を立ち上げ・育成する新組織「クライアント・テクノロジー・アンド・イノベーション(CT&I)」を設立した。急速な経済変化へ柔軟に対応するため、独立したスタートアップのように独自の創業者や資金、専任スタッフを配置し、新製品やサービスの迅速な開発を目指す。
CT&Iは、GoogleやMicrosoft、OpenAI、Anthropic、Databricksといった技術パートナーなどと連携し、AI製品やサービスの共同開発および事業拡大を担う。同グループを率いるトッド・ロール氏は、これらについて単に顧客を紹介するだけの独立窓口ではなく、監査や税務、アドバイザリーといった中核事業のチームと連携してソリューションを提供する組織だと説明している。
ポートフォリオ内の事業は「エッジ企業」と呼ばれ、グループ内にある間は法的にKPMGの一部として扱われる。一方で各社には個別の出口戦略の策定が求められており、需要や市場機会、業績に応じて、中核事業への統合、独立企業としてのスピンアウト、売却、あるいはポートフォリオ内での継続運用といった道が理論上想定されている。
資金は、同社の戦略投資部門であるKPMG Venturesを通じて供給される。また、今回の取り組みは人材育成の場としても位置づけられており、選抜された若手社員がエッジ企業の創業者やリーダーを務めることで、AIやデジタルの知見、経営能力を養う機会を提供する。
なお、同社では2023年以降全社的なAI変革を進めており、今回の新体制は、AIおよびデジタルイノベーション担当グローバルヘッドのスティーブ・チェイス氏が9月30日付で退任することに伴う事業進化の一環とされている。