米大学で流行の飲酒「BORG」に健康リスクの指摘 飲用者の約3割が記憶喪失を報告

1ガロンのプラスチック容器に入った大容量の混合飲料のイメージ。米国の大学で流行するBORGの危険性を伝える。
AI生成イメージ(説明図)
ヘルス報道記事

米国の大学生を中心に広がる1ガロン酒「BORG」。自作で安全との主張に対し、調査では飲用者の約3割が記憶喪失を報告し、専門家が危険性を警告しています。

約1/3
BORG飲用者の記憶喪失(ブラックアウト)報告割合
59%
飲用後に恥ずかしい行動をとったと回答した割合
95%
BORGを他人と共有していたと回答した割合
28台
2023年3月に米大学のBORG関連泥酔で出動した救急車数
3 POINTS
●1ガロン容器に蒸留酒、水、電解質などを混ぜて飲む「BORG」が米国の大学で流行
●研究によると飲用者の約3分の1が記憶喪失を経験し、95%が他人と共有していた
●電解質や水が入っていてもアルコールの危険性は減らず、誤った安心感を生むと専門家が警告

米国の大学生を中心に、1ガロン(約3.8リットル)の容器に酒や水、電解質などを混ぜて飲む「BORG(ボーグ)」と呼ばれるスタイルがSNSを通じて広がっている。支持者は中身を自作するため安全性が高いと主張するが、健康専門家は過剰摂取による危険性を警告している。

BORGは「Blackout Rage Gallon」の略称とされ、蒸留酒と水、電解質パウダー、風味付けの飲料を混ぜ合わせて作られる。飲酒者が中身を自ら把握でき、水や電解質の添加により脱水症状を抑えられるとして支持を集めてきた。

一方で、ラトガース大学が発行する学術誌『Journal of Studies on Alcohol and Drugs』掲載の研究によると、BORGを飲んだ人の約3分の1が記憶を失う「ブラックアウト」を報告した。さらに59%が恥ずかしい行動をとったと回答し、17%が嘔吐を経験している。また、回答者の95%が他人とBORGを共有していた実態も判明した。

専門家は、水や電解質が含まれていてもアルコール自体のリスクは減らず、誤った安心感につながると指摘する。甘い味付けによって多量のアルコールを自覚なく摂取しやすくなるほか、長時間かけて飲むことで総量を把握しづらくなる懸念があるという。

2023年3月には、マサチューセッツ大学アマースト校のパーティーでBORGに関連した泥酔により救急車が28台出動する事態が発生。スタンフォード大学やボストン大学なども学内で注意喚起を行っている。

公衆衛生の専門家は、電解質頼みにするのではなく純アルコールの摂取量そのものを把握することが重要だとして、飲むペースを調整し、水などのノンアルコール飲料を交互に挟むことや、嘔吐や意識低下といった急性アルコール中毒の兆候に警戒するよう呼びかけている。

TAKEAWAY
水分や電解質を混ぜてもアルコールの有害性は相殺されません。摂取した純アルコールの総量とペース管理が重要です。
情報源: 元記事を確認
mycentraljersey.com