ウクライナ軍、水陸両用の無人ロボットを初投入 陸水40キロを踏破し前線へ物資輸送

陸地と水域の境界を進む水陸両用無人ロボットをイメージした、ミニマルで抽象的な3Dコンセプトグラフィック
AI生成イメージ
AI・テクノロジー報道記事

ウクライナ国防省が水陸両用の新型無人ロボットを初投入。河川や湿地が阻む前線で陸水約40キロを踏破し、部隊への物資輸送を完了した。

3 POINTS
●ウクライナ軍が水陸両用無人プラットフォームを初投入し、陸水混在の約40キロ(25マイル)を踏破して弾薬や物資を輸送した。
●陸上走行から水上航行へ数秒で切り替え可能で、防衛イノベーションクラスター「Brave 1」のもとで開発・実戦適応された。
●ウクライナ軍の地上配備型ロボット任務数は今年初めから3倍以上に増加しており、無人車両の戦術統合が進んでいる。
約40km
初任務で踏破した陸水混在の距離(25マイル)
数秒
陸上走行から水上航行への切り替え時間
3倍以上
地上ロボット任務数の今年初め比増加ペース

ウクライナ国防省は、陸上と水上を移動できる新型の無人ロボットプラットフォームを初めて実戦投入し、前線部隊へ弾薬や物資を輸送したと発表した。陸地と水域が混在する25マイル(約40キロ)を踏破したとしており、前線での作戦を後押しする技術的進展となる可能性があると説明している。

同省によると、この水陸両用プラットフォームは陸上走行から水上航行へ数秒で切り替えが可能。河川や運河、湿地が部隊への補給を阻む障害となっている前線地域において、兵站面の課題を解決するという。同省は、同車両が地上と水上を進む様子を捉えた赤外線映像を公開した。

同機は、ウクライナの開発者と軍・政府をつなぐ国家支援の防衛技術イノベーションクラスター「Brave 1」の一環として開発された。ウクライナ軍による数カ月間の試験を経て、戦場の実情に適応させたとしている。

ウクライナ軍では、かつて歩兵が担っていた任務への地上無人車両(UGV)の投入が進んでいる。国防省の発表によると、地上配備型ロボットシステムの任務数は今年初めから3倍以上に増加した。8月には前線において、ドローンによる補給や避難任務が2万5000件以上実施されたという。

地上ロボットの運用を巡っては、第3軍団のアンドリー・ビレツキー准将が今月、大型爆撃ドローンを用いてロシア軍の後方6マイル(約9.6キロ)以上の地点へ自爆型の地上ロボットを投下した実績を明らかにしている。元オーストラリア陸軍少将のミック・ライアン氏は、これらをUGVを従来の地上部隊編制に統合し、新たな戦術手法を開発するための大規模な実証実験であると指摘した。

一方で、ロシア軍もジェット推進型ドローン「ゲラン」の運用を強化しており、ウクライナ軍は防空網を維持するため新型の高速迎撃機を増備する必要に迫られている。

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newsweek.com